国立新美術館開館5周年記念だそうです。
出品数は約90点。
フランスの画家、ポール・セザンヌさんは、南フランスのプロヴァンスの出身。
パリに出て修行しますが、その後もプロヴァンスとパリを行ったり来たり。
この展覧会では、そうしたパリとプロヴァンスで製作された作品の比較をテーマとしていました。
なかなか興味深いアプローチ。
最初に展示されていたのは「砂糖壷、洋なし、青いカップ」(Sugar Bowl, Pears and Blue Cup/1865-70)。
ロマン派に学んでいた初期の頃の作品です。
この頃ルーブル美術館に足を運び模写をしていた。
上は静物画コーナーに展示されていた「りんごとオレンジ」(Apples and Oranges/1899頃)
60歳の頃の作品。
視覚がどのように物体の面を捉えているのかという深い考察が長い時間を経てこうした作品へ昇華してゆきました。
セザンヌは1839年生まれ。
何歳頃の作品かを意識して鑑賞すると面白いです。
おすすめは500円の音声ガイド。
ジブリの紅の豚さんの声優だった森山周一郎さんの語り。
特に音声ガイド番号15番。
豚さんが画家だったように思えて笑えました。